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QNXが最新POSIX認可を取得
QNX ソフトウエア システムズは、QNX® Neutrino® RTOSがPOSIX PSE52リアルタイム コントローラ システム製品規格準拠の認定を受けたことを発表しました。これにより、組み込みシステム メーカーによるソフトウエアの再使用とポータビリティのレベルを最大限に高めるという同社の理念をさらに推進していきます。
PSE52認可は、ソースコードのポータビリティの確保に加え、タイムクリティカルなアプリケーションで必要な「応答時間の予測可能性」にQNX Neutrino RTOSが対応するという点を裏付けるものです。商用ユーザーおよび政府機関は、QNX Neutrinoを選ぶことで、軍事、ネットワーキング、医療、自動車向けなど広範に渡るシステムで必要とされるポータビリティとリアルタイム性の両方を約束されることになります。
PSE52認可はまた、ソフトウエア無線(SDR)市場におけるQNXソフトウエア システムズの意欲を表すものです。PSE52は、米軍のJoint Tactical Radio System Software (JTRS) プログラムによって義務付けられた操作互換性規格であるSoftware Communications Architecture (SCA)の機軸でもあります。SDRは、新規周波数、変調スキーム、ワイヤレス プロトコルをダイナミックに「学習」できる新世代の無線システムとして、軍事および民生両方の通信システムに変革を起こしています。
「POSIX PSE52 準拠は、昔からQNX技術の要であった二つのコア バリュー、すなわちポータビリティとパフォーマンスを反映するものです」と、QNX ソフトウエア システムズの製品管理ディレクターである Kerry Johnson は述べています。「QNX Neutrino RTOS を採用する顧客は、再使用が可能なソフトウエア資産を構築し、製品開発をスピードアップすることができます。同時に、独立テストで証明されたように、他のPOSIXベースOSよりもずっとレベルの高いリアルタイム パフォーマンスを活用できます。」
1993年の初期POSIX準拠以来、QNX ソフトウエア システムズは、高性能POSIX オペレーティング システムで組み込み業界を先導してきました。実際、QNX Neutrino RTOSは、最初からPOSIX規格を念頭において設計された唯一の商用RTOSです。PSE52規格でカバーされる機能に加え、QNX Neutrino は、数百にわたる他のPOSIX 1003.1 機能に対応しています。
QNX ソフトウエア システムズの業界スタンダードに対する意欲は、OpenGL ES 3DグラフィックスAPIなどのアプリケーション プログラマ インターフェイス(API)、Eclipse などのツール規格にも反映されています。2007年、Eclipse ベースのQNX Momentics® IDEは、最も優秀な商用Eclipse ベース開発ツールとしてEclipse 技術賞を受賞しました。QNX Neutrino RTOSは、“POSIX®: Certified by the IEEE and The Open Group” プログラムにより認可されました。このプログラムでは、定義されたテスト スイートに基づき、サプライヤのPOSIX準拠を立証します。これにより、バイヤーはベンダの製品が規格に準拠しているという保証を得ることができます。
QNX ソフトウエア システムズについて
ハーマン インターナショナル (NYSE: HAR) の一員である QNX ソフトウエア システムズは、リアルタイムの組み込み OS 技術の業界リーダーです。コンポーネント ベースのアーキテクチャによるQNX® Neutrino® RTOS 、QNX Momentics® 開発スイート、およびQNX Aviage® ミドルウエアは、業界で最も信頼性が高くスケーラブルなシステム構築プラットフォームを提供、イノベーティブかつ高性能な組み込みシステム構築を支援します。シスコ、ダイムラー、ゼネラル エレクトリック、ロッキード マーチン、シーメンスなどの世界的なリーダーが、ネットワーク ルーター、医療器具、車載テレマティックス ユニット、警備防衛システム、産業ロボティックスその他、時には人命に関わるような基幹アプリケーションで QNX の技術に依存しています。1980 年設立の QNX ソフトウエア システムズはカナダのオタワ市に本社を置き、世界 100ヶ国以上に製品を出荷しています。